考え方応用 ・ 約2分モデルと前提
分散投資はなぜ「タダ飯」? — 現代ポートフォリオ理論のきほん
同じリターンのままリスクだけ減らせる — 投資理論で唯一の「タダ飯」と呼ばれる分散の数学を、直感で。
執筆視点: データサイエンティスト / 新人研究員ロイがきいて、先輩ポコがこたえる対話形式です
ロイ(新人研究員)
先輩、投資の入門書を読んでいたら「卵をひとつのカゴに盛るな」っていう金言が出てきたんです。よく聞く言葉ですけど、あれって結局なんなんですか?
ポコ(先輩研究員)
実は数学なんだ。値動きが完全には連動しない(相関が1未満の)資産を混ぜると、リターンは持ち分の平均のままで、ブレ幅だけが平均より小さくなる。リターンを諦めずにリスクだけ減らせるから、経済学者は「唯一のタダ飯(free lunch)」と呼ぶんだよ。これを体系化したのがマーコウィッツの現代ポートフォリオ理論で、ノーベル賞になった。
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ロイ(新人研究員)
この曲線の上なら、どこを選んでもいいんですか?
ポコ(先輩研究員)
曲線の上はぜんぶ効率的 — あとは自分がどれだけブレに耐えられるかで選ぶ。実際、公的年金を運用するGPIFもこの考え方で4資産に分散しているし、おかねラボのFIREプランナーの「リスク最小構成」も同じ平均分散法で計算しているんだ。
ロイ(新人研究員)
ブレ幅が小さいと、なにがそんなに嬉しいんですか?
ポコ(先輩研究員)
取り崩しながら暮らす人生後半では、ブレそのものが敵になるからね(順番のリスクの記事を見てね)。同じ平均リターンでも、ブレが小さいほどもちこたえる確率は上がる。下の試算で、きみのプランのブレ幅を少し下げた世界を見てみよう。
出典(一次資料)
- H.Markowitz『Portfolio Selection』(1952) — 現代ポートフォリオ理論の原典
- GPIF 基本ポートフォリオの考え方
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