税・口座基礎 ・ 約2分タックスプランニング制度確認: 2026年8月
年収の壁、いくらまで働くと得? — 世帯手取りの「谷」を見る
税の壁はなだらかな坂、社会保険の壁はガケ。パート年収を動かすと世帯の手取りがどう変わるか、谷の形をあなたの数字で確かめられます。
執筆視点: ファイナンシャルプランナー / 新人研究員ロイがきいて、先輩ポコがこたえる対話形式です
ロイ(新人研究員)
先輩、実家の母が「今年は働きすぎて壁を超えそうだから、年末はパートのシフトを減らそうかな」って言ってたんです。年収の壁って、結局いくらまで働くのが得なんですか?
ポコ(先輩研究員)
壁は2系統に分けて考えると迷わない。税金の壁はなだらかな坂で、配偶者(特別)控除は相手の年収169万まで満額、207万にかけて段階的に減る(2026年・令和8年度改正後) — 手取りが急に減ることはない。こわいのは社会保険の壁=ガケ。130万円(勤め先の規模によっては106万円)を超えると扶養を外れて自分で保険料を払い始めるから、そこだけ手取りがガクッと下がるんだ。
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ロイ(新人研究員)
ほんとだ、130万のところでガクッと落ちてますね…
ポコ(先輩研究員)
そこが通称「働き損ゾーン」。130万を少し超えるだけだと保険料の分だけ世帯の手取りが減って、その手前より損になる。ざっくり140〜150万円あたりまで一気に働けば取り返す形になることが多い。どこで取り返せるかはスライダーで、あなたの世帯の数字を動かして確かめてみて。
ロイ(新人研究員)
じゃあ、壁の手前でぴったり止めるのが正解なんですか?
ポコ(先輩研究員)
そうとも限らないんだ。社会保険に入ると①将来の厚生年金が増える、②傷病手当金・出産手当金の対象になるという見返りがある。それに第3号被保険者(いわゆる専業主婦・主夫の年金)は見直しの議論が続いていて、壁の位置は今後も動く可能性が高い。「谷」を知った上で、越えるなら一気に越えるが定石だよ。
このシミュレーションの前提
ポコ(先輩研究員)
図は「会社員+パート」の2人世帯で、130万円の扶養基準を使った代表例(130万円未満は社保の扶養=保険料0・130万円以上は勤め先の社会保険に加入)。週20時間以上で働く場合は、勤め先や適用時期によりもっと手前で加入になるので、谷が左にずれるイメージで見てね(2026年10月からは年収106万円の賃金条件が撤廃されて、週20時間以上なら勤め先の規模しだいで加入)。税の配偶者(特別)控除・本人の所得税や住民税はエンジンが年度別モジュールで自動計算。最終判断の前に勤め先の条件を確認しよう。
出典(一次資料)
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