老後・年金基礎 ・ 約3分金融資産運用制度確認: 2026年9月
iDeCoは2026年12月分の掛金から上限が変わる — 会社員2.3万→6.2万円、自営業7.5万円、70歳まで
2026年12月分の掛金(2027年1月引き落とし分)から、企業年金のない会社員は月2.3万円→6.2万円、自営業は6.8万円→7.5万円、企業年金がある人はiDeCoと合算で6.2万円に。60〜70歳の加入枠も新設。上限まで入れるのが正解とは限りません。
執筆視点: ファイナンシャルプランナー / 新人研究員ロイがきいて、先輩ポコがこたえる対話形式です
ロイ(新人研究員)
先輩、iDeCoの上限が来年から大きく上がると聞きました。どのくらい変わるんですか?
ポコ(先輩研究員)
厚生労働省の資料でいくと、こう変わる。自営業・フリーランス(第1号): 国民年金基金などと合計で月6.8万円→7.5万円。企業年金のない会社員(第2号): 月2.3万円→6.2万円(3.9万円増)。企業年金のある会社員・公務員: iDeCoと企業年金の掛金(相当額)を合算して月6.2万円まで(最大4.2万円増)。第3号(扶養されている配偶者): 月2.3万円のまま。それと、60歳以上70歳未満で国民年金の被保険者でない人向けに「第5号加入者」という枠が新設されて、条件を満たせば70歳未満まで拠出を続けられる。
いつから
ポコ(先輩研究員)
改正法の施行は2026年12月。上限が上がるのは2026年12月分の掛金(2027年1月に引き落とされる分)から。上限まで上げるには自分で掛金額の変更手続きが必要で、iDeCo公式サイトに2026年12月施行に向けた手続きの案内が出ている。締切は運営管理機関(証券会社・銀行)ごとに違うので、上げたい人は早めに確認を。
ロイ(新人研究員)
上限まで入れたほうが得ですよね?
ポコ(先輩研究員)
そう単純ではない。iDeCoの掛金は原則60歳まで引き出せない(加入期間が10年に満たないと、受け取り開始はさらに最長65歳まで後ろにずれる)。上限が6.2万円になると年74.4万円で、これは多くの家計にとって教育費や住宅の頭金と競合する額だ。「入口の使い分け」の記事で書いたとおり、まず生活防衛資金、次にNISAで流動性を確保、その上でiDeCoを所得控除の効く範囲で、が基本線。税率20%の人が年74.4万円入れれば所得税・住民税で年約22万円軽くなるのは事実だけど、その分は60歳まで動かせないお金になる。
受け取り方も一緒に考える
ポコ(先輩研究員)
掛金を増やすほど、受け取るときの退職所得控除の枠が問題になる。iDeCoを一時金で受け取り、その前後に会社の退職金もある人は、控除の重複調整(いわゆる19年内・9年内ルール)で税が増えることがある。おかねラボでは資産の内訳で「iDeCoの受け取り方」を一時金にすると、この重複調整込みで計算するよ。
ロイ(新人研究員)
おかねラボでは、掛金の上限はどう扱われますか?
ポコ(先輩研究員)
iDeCoの掛金は「毎月の積立」に含めて入力する形で、上限のチェックはしていないし、掛金の所得控除(小規模企業共済等掛金控除)も今は未反映(税を多めに見る側の誤差)。しかも積立の自動配分はNISA優先で、iDeCoの口座には積まれない。つまり原則60歳まで引き出せないロックは結果に出ていない(現金の余裕は楽観側に見える)。運用益の非課税と、一時金で受け取るときの退職所得課税は計算に入っている。上限が上がったら「積立を月2.3万円から6.2万円に増やしたぶん、生活費側に余裕が残るか」を「もしも」で確かめて、ロックの分は自分で厳しめに見る — それがこの改正の正しい使い方だと思う。
出典(一次資料)
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本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の推奨・勧誘や保険募集ではありません。金融商品取引法に基づく投資助言業の助言を提供するものではなく、投資判断はご自身の責任で行ってください。制度の内容は執筆時点のものであり、将来変わる可能性があります。個別の税務・社会保険の取り扱いは各制度の窓口や専門家にご確認ください。 プライバシーポリシー ・ 特定商取引法に基づく表記 ・ 利用規約