老後・年金応用 ・ 約1分金融資産運用
「4%ルール」の本当のところ
「資産の25倍あれば安泰」とよく言われますが、前提を外すと危うい経験則です。鵜呑みにしない見方を。
執筆視点: ファイナンシャルプランナー / 新人研究員ロイがきいて、先輩ポコがこたえる対話形式です
ロイ(新人研究員)
先輩、「資産は年間支出の25倍あれば安泰」って本当ですか?
ポコ(先輩研究員)
その25倍の根拠が4%ルールなんだ。米国の過去データを使った研究(ベンゲンの1994年の論文と、それを検証した通称トリニティ・スタディ)から生まれた経験則だよ。中身は「引退時の資産の4%を初年度に取り崩し、以後インフレ調整しながら引き出すと、30年間は資産が枯れにくい」というもの。年間支出の25倍(=100%÷4%)が目標額になる。
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ロイ(新人研究員)
毎年、そのときの残高の4%を引き出すってことですよね?
ポコ(先輩研究員)
そこ、よく誤解されるんだ。元の研究の引き出し方は「初年度だけ資産の4%。2年目からは率じゃなくて、初年度の金額をインフレ分だけ増やした額」。残高の4%を毎年引く方式は、資産が減った年は生活費も減ることになって、別のルールになるんだよ。
ロイ(新人研究員)
じゃあ25倍貯めれば、もう安心していいんですよね?
ポコ(先輩研究員)
そこは慎重に。この4%は米国の過去データ・30年という前提から出た数字なんだ。日本の低金利・長寿・税制・公的年金の手厚さは前提が違う。25倍あれば無条件で安泰、ってわけじゃない。
自分の数字で試算する
ポコ(先輩研究員)
本当に確かめたいのは、あなた自身の税・社会保険・年金・寿命を織り込んだときに資産が持つか、でしょ。おかねラボは4%を目安に示しつつ、実際の計算エンジンで「目標年齢までに届く必要リターン」を逆算する。目安は入口、判断は自分の数字で、だね。
出典(一次資料)
- W.P.Bengen (1994) / Cooley, Hubbard & Walz『Trinity Study』(1998) — 4%ルールの原典
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